ラニーニャ現象の冬はどんな冬だった?
今年は秋から冬にかけてラニーニャ現象発生の可能性高く
気象庁が発表した「エルニーニョ監視速報」によりますと、秋から冬にかけて平常の状態が続く可能性(40%)もありますが、
ラニーニャ現象が発生する可能性の方がより高く(60%)なっているとしています。
過去のラニーニャ現象時の冬の天候
ラニーニャ現象が発生すると、日本の天候にも影響を与えることがあります。
過去、ラニーニャ現象が発生した冬の天候を振り返ってみましょう。
①2020年夏から2021年春にかけてラニーニャ現象が発生しました。
記憶にも新しい2020年~2021年の冬は、前半に強い寒気が流れ込んだ影響で、
群馬県藤原や新潟県湯沢では24時間降雪量が1mを超えるなど、記録的な大雪となった所がありました。
この大雪のため、関越自動車道では多数の車両が立ち往生するなど、大規模な交通障害が発生しました。
また、西日本日本海側で降雪量がかなり多くなりました。
②2017年秋~2018年春にかけてもラニーニャ現象が発生しました。
この冬は、日本付近に強い寒気の流れ込むことが多かったため、
全国的に気温が低く、特に西日本では32年ぶりの寒い冬となりました。
冬型の気圧配置がしばしば強まり、発達し た雪雲が日本海から盛んに流れ込んだため、
北~西日本日本海側では記録的な大雪となった所がありました。
また、1月下旬は、南岸低気圧の影響で東京都心で4年ぶりに積雪が20cmを超えるなど、
関東甲信地方や東北太平洋側でも大雪となりました。
③2010年夏~2011年春にかけてもラニーニャ現象が発生しました。
この冬は12月終わりから1月末にかけて強い寒気が断続的に日本付近へ流れ込んだため、
ほぼ全国で気温が低く、日本海側では広い範囲で大雪になりました。